グラナダ版ホームズ▷一巻


図書館でThe Adventures of Sherlock Holmes観てきました。俗に言うグラナダ版ホームズ。

今回観たのは一巻の「ボヘミアの醜聞」「踊る人形」(^O^)



ボヘミアの醜聞


アイリーン・アドラー登場回。あとアイリーンの美貌と頭脳を割りとデレデレしながら評価するホームズにワトソンが若干引く回。伏し目がちに彼女の写真くれって陛下に言ったホームズを思わず二度見するワトソンの動きに笑った。「えっホームズってこんな奴だっけ???」みたいな心情がめちゃくちゃ伝わってきた。

それと、アイリーンがとても(色んな意味で)綺麗な人だった。他のメディアだと結構腹黒い感じで描写されるから新鮮。原作の「ボヘミアの醜聞」をちゃんと読んでないから余計に新鮮に思えたけど、たぶん本来はこういう「賢い美人」なんだろうなあ。どうしても不二子ちゃんみたいな妖しい、頭良い、裏切る女の人っていうイメージが強いから今度ちゃんと原作を読もうと思う。



▷踊る人形


小学校以来読んでなかった話なので踊る人形の暗号以外何も覚えてなかった(´・_・`)

ワトソンの紳士っぷりがちょいちょい垣間見える回。反対にホームズの淡白さも目立つ。けど後半では自分と関わった人が死ぬ事に関して、ちゃんと悲しみとか憤りみたいな人間らしい反応を見せてる。

ホームズが暗号解読の手掛かりのひとつで「アルファベットのEは最も使われる文字だ」って言ってたんだけど、英語圏に住んでない私にはあんまりしっくり来ない解説だった。へーそうなんだー程度の反応。よくそんな手掛かりから解読出来たな(´・_・`)って感心しました。



▷物語の感想


やっぱり、解決する手掛かりにイギリスとかヨーロッパの一般教養が含まれてる事が多い。だからホームズの解説を聞いて「へぇーー(´・_・`)!」とはなるけど「あぁーー(°A°)!!」とはならない。

ニコニコ動画にろへいさんが上げてる実況動画「ホームズvsルパンを実況プレイ 」(Part1: http://nico.ms/sm9907455?cp_webto=share_tw-spweb )内でも、元々海外ゲームなだけあって暗号解読にもその国の一般教養が分かってないと解けないものがたくさんあって訳が分からなかったりする。日本でいう、「徳川15代将軍は誰?」とか「青色の別の言い方、表現の仕方は?」みたいな。イギリスも日本と同じ島国とはいえ、ヨーロッパは広いしその殆どの国の一般教養や専門知識に明るいホームズって一体どんな頭してんだって改めて思った。そんな複雑怪奇な事件起こす方も大概だけど。

謎を解く手掛かりっていうか、どんなに注意しても生活文化圏特有の何かって無意識に残しちゃうんだなって。そういう「自分では当たり前だけど他の文化圏ではそうじゃない」っていう情報をサッと見つけられるのすごいなあ。先入観とか固定観念は一切ないんだろうなあ。すごいなあ(二回目)


一巻分観るだけでもかなりの情報量があるので頭パンクしそうだった><  それと190分って結構長いから一気に2、3巻観るのは無理そう。ちまちま余裕見つけて観に行くことにする。

でも今回まとめた感想がある分、次からはもう少し軽い気持ちで観れるはずだから楽しみ(^O^)



▷英語、字幕


露口さんの吹き替えも気になるところだけど大学で英語の勉強してるんだから……って我慢して英語に日本語字幕で観たら……意外な事に…………



意味が分かる!!!!!!!



早口だったりするとよくわかんなくて字幕に頼るけど、それでも一応洋画は吹き替え派だった私にも!英語で!意味が!分かりました!大学で英語の勉強それなりに頑張ってよかった〜〜〜!!!!

後で知ったけどホームズ役のジェレミー・ブレット氏はパブリックスクール出身らしい(しかもイートン!!!!)。綺麗な発音に加えて低くてとても良い声なのも英語苦手な私が聞き取れた要因かも(*'-'*)


吹き替えに比べて硬い訳だと思ってた日本語字幕でも、相当な意訳なんだなって感じました。映像翻訳家の表現力すごい。


▷その他いろいろ


英国紳士なジェレミー・ブレット氏が気になり過ぎて帰宅してからWikipediaで調べた。


パブリックスクール(イートン)出身→ディスレクシアで苦労

・一族はキャドバリー社の経営(めっちゃ裕福)

バイセクシャルが原因で離婚

双極性障害

・シャーロックホームズの冒険を全作映像化する前に体調が悪化し61歳で病死


……ジェレミーさん(´;ω;`)意外と壮絶な人生だったんですね(´;ω;`)


緋色の研究が映像化されてなかったのは初耳。現代版英国探偵「SHERLOCK」で題材が緋色の研究からスタートしたのを考えると胸熱(´;ω;`)

どっちもはよ続きが観たい。



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